11/12 遠野市・・・こども本の森遠野
所管は図書館ではなくて子育て支援施設。保育士(業務委託)2名が常駐し、何気ないやりとりから相談に繋がることができる。
相談に行くこと自体がストレス度が高いので、最初の一歩のハードルが低いことは市民にとって優しい。
仕掛学みたい。
子どもの頃からそういう空間に触れられるのは、その子の人生の大きな力になると思います。もってる力に水をやる仕組。そこから芽が出たら、すくすく伸びていきそう。
安藤忠雄さんの「こども本の森」は全国で4か所。
遠野は2番目で、その時はまだ1番目が完成していなかったので、ワークショップ等議論を重ね作り上げていったそう。現在は「こども本の森遠野を育てる会」(会員111名)で、運営状況を見ていただきたり、意見をもらうなど、市民で支える体制となっていました。
また、商店街とともに、3周年を祝う企画を行ったりと、遠野市民みんなでこの施設を支えていることがわかりました。
とても愛されています。
11/13 弘前市・・・ひきこもり対策
弘前市の様々な取り組みを聞き、改めて「相談」の本質について考えさせられました。
様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交流など)を回避し、原則的には6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念。
買物とかで外出していても他者と交わらなければ該当します。
ゆえに、なかなか当事者と接することは難しい。
そこで、Wanchicaという機会や当事者会、家族会を実施。
残念ながら当事者会の参加は0とのことですが、家族会の繋がりからは緊急事態の際に活かされたこともあったそう。
Wanchicaから仕事の部分を取り出したのがRashikuで、居場所の役割やノルマなしの手作業で工賃がもらえます。
1日40名程度利用していて、ひきこもりの方、グレーゾーンの方、毎日の行く場所等、目的はいろいろ。
ノルマがないことで、かえって1日の目標作業量以上の仕事をこなしてるそう。
居場所から相談に繋がっているとのことで、最初の一歩のための居場所の必要性を再認識しました。
一般的に「相談」というのは幅が広く、すぐ解決できるものから、難しいものまで様々。
すぐ解決できるものは相談に繋がりやすいですが、複雑な課題を抱えているケースこそ繋がりにくい。
そして複雑なものほど、「わかってほしい」という人間の根源的な欲求がベースになっているのでは、と感じました。
そういう意味で相談員は、相談者のパートナーとして、相談者の味方として関わることが求められていて、それは本質的には相談者の幸せを願う行為なのでは。そのことが相談者に伝わることで、信頼関係が生まれ、少しずつ心が開いていくのかなと思うと、相談員というとても大切な立場の重みを感じました。
そして支援するされるという立場を超えた対等な関係性が求められてるとも感じます。
AIにはできない、重要な仕事。
なんだかまとまらないですが
重要な問いをいただきました。